ストーリー
 


治療なのか、凌辱なのか…?


 閑静な郊外にある、とある製薬会社の研究施設。穏やかなたたずまいとは裏腹に、ここでは夜毎、気の狂ったような『研究』と『実験』が行われていた。
 「患者」たちの「治療」である。いや、それは、医療行為に名を借りた、単なる凌辱・調教行為なのか……?

 主人公は医師であり、科学者でもある。こと菌類の研究にかけては世界的にも認められている、優秀で有能な男だ。彼は今、とある「菌」の働きを無効にするためのワクチン開発に取り組んでいる。ほとんど必死の想いで……。


 同居するのは、彼を「パパ」と呼ぶきの子、「おにいちゃん」と慕うみのり、研究助手のしおれ。そして、「菌」に犯され、彼の治療を受けている双子姉妹・菜の花(なのか)と木の実(このみ)である。「菌」を体内に入れてしまった者は、異常な性欲の増進を覚える。放っておけば、悶々と精力を使い果した末に、死に至る。

 主人公自身が、実はこの「菌」に犯されている。研究旅行で滞在したアマゾン奥地の村で感染したらしい。その村での臨床例から考えるに、自分の余命はいくばくもない。気づけば、ほとばしるような性欲に襲われ、研究行為を、理知的な頭脳労働を中断している自分を発見する。こんなことではいけない、俺はワクチンを作らなければならない。この仕事は俺にしか出来ない。俺がやらなければ、そのうち世界中が「菌」に犯され、破滅してしまう……。

 ……この「菌」を植え付けられた菌類…キノコは、およそ特異な性具としての性質を併せ持つようになる……。キノコに寄生することにより、「菌」そのものも、自身をどんどん強力なものに変えていく……。双子姉妹は致し方なく、夜毎「研究」の対象になっている。変形し、変質したキノコに全身をもてあそばれ、より強い「菌」を植え付けられながらも、そんな残酷な「治療」に耐えている。そう、これは「治療」なのだ。日々、性欲が増進している少女たちにとっては、そういうかたちで快楽を与えてもらう事こそが、何よりもからだの慰めになるのだ。そしてまた、より強い「菌」のキャリアにならなければ、ワクチンの効果がどのくらいあるのか確認できない……。


 慎みを忘れ、日ごと淫らになっていく自分自身に耐え切れなくなる姉・菜の花。辛いけどガマンしなくちゃ、早く病気を治さなくちゃと願う妹・木の実。早く元の体に戻りたい。戻って、住んでいた村に帰りたい。お父さん、お母さんに会いたい……。

 そんな双子姉妹に同情したみのりは、半ば主人公に騙された形になりながらも、それでもワクチン開発のために、自らの身体を「実験台」として提供することに同意する・・・。



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